2011年11月 3日 (木)

私撰スポーツ映画ベストテン

washburn1975さんブログで募られている「スポーツ映画ベストテン」に参加してみます。元になっている記事はこちら。「男の魂に火をつけろ! スポーツ映画ベストテン」

1 『オフサイド・ガールズ』 2006/ジャファル・パナヒ監督/サッカー
2 『姿三四郎』 1943/黒澤明監督/柔道
3 『ベン・ハー』 1959/ウイリアム・ワイラー監督/戦車競走
4 『エリックを探して』 2009/ケン・ローチ監督/サッカー
5 『雪に願うこと』 2005/根岸吉太郎監督/挽曳競馬
6 『アイガー北壁』 2009/フィリップ・シュテルツル監督/アイスクライミング
7 『風が強く吹いている』 2009/大森寿美男監督/駅伝
8 『六月の勝利の歌を忘れない』 2002/岩井俊二監督/サッカー
9 『パラノイドパーク』 2007/ガス・ヴァン・サント監督/スケートボード
10 『宮本武蔵般若坂の決闘』 1962/内田吐夢監督/剣術

まっとうなスポーツ映画に目をつぶり、かなり変化球が混じっているのはご勘弁。順位はあまり意味ありません。カーリングの『シムソンズ』は入れるべきだったかな。
単に印象に残るスポーツ場面という事なら、フェンシングで『イノセント』とかあるけれど、流石にこのへんは自重。『スティング』の競馬とかね。『OSS119 私を愛したカフェオーレ』で、ゴム紐で繋がったボールを二人で打ち合うスポーツ、というかゲームがあったけど、名前が出て来なかったのでこれも外しました。DVDで確かめるのも面倒。
ポーカー映画、プーピ・アヴァーティの『クリスマス・プレゼント』『クリスマスの雪辱』なんかをスポーツの範疇に入れ始めると、伊藤大輔の『王将』や田壮壮の『呉清源』もって事になっちゃうので、これも断念したものです。

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2010年11月 1日 (月)

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2010年8月 4日 (水)

高校演劇全国大会@宮崎 二日目

●今日は朝、宮崎神宮を参拝してから高校演劇全国大会を見るつもりだった。が、宮崎神宮の森を歩いている最中、やおらの通り雨。結構濡れた。手水舎で暫く雨宿りなどしたから、参拝する暇がなくなって、結局そのまま大会会場へ。
●本日一番手は兵庫の神戸高校。チェーホフ『三人姉妹』を脚色した『SISTERS』。大阪出身の三人姉妹。大学院生の長女、専門学校を出て演劇セミナーに通う次女、高校生の三女。なかなか細やかな気配りで書き直された脚本で、じんわり味が出て来る作品。地味でとっつきにくい芝居なんだけど、人物の感情の隅の部分まで丁寧に拾い上げ、実直に演じている演者の姿勢にとても好感が持てた。
●ただ、卓袱台を囲んでの会話が多く、後は床にねそべったり、殆ど床べったりのソファーに腰を沈めたりと、観客の視線が舞台の下の方ばかりに向けられていた点、舞台の奥行きが活かされていない点等に些かの勿体なさを感じないでもなかった。
●三重県四日市高校の『Fater's Day』。下宿の大学生。突然父が訪ねて来ることになって大慌て。必死で部屋の体裁を取り繕ううち父来訪。友人の田中君を引き入れて三人でのやりとりになるのだが、ゆるいセンスのお笑いがなかなか面白い。後半は父と子の断絶、息子への無理解の反省などの主題もはっきりしてくる。快調な作品でした。
●とはいえ、折角なのだから、始め彼の部屋に散らかっていた様々なアイテムを、セーラー服以外にも後で活用したかった。お父さんと蛯子先生との仲について、中途半端な感じで終ったのもちょっと残念な気がしましたね。
●三校目は弘前中央の『あゆみ』。八人の女子高生が八人全員で一人の女性の一生を、それも歩き続けながら演じると云う、革新的な芝居。私は雪の弘前で既に此れを見てきた。もう「はじめのい~っぽ!」のところから早くも涙ぼろぼろ。此れには泣かされるよねえ。物凄く風変わりな作品なんだけど、其の形式の革新性と押しの強さ、印象深さ。どう見ても此れが賞に絡まないとは思えない。東北大会では、この『あゆみ』と青森南『もみじ』が双璧。其の時は私は青森南の方がちょっといいように思ったんだけど、全国の場で披露するには、やはりこっちを選んで正解だった気がするね。二番煎じが許されない様な特異な芝居で、初めて観る人は誰でも驚き感動するだろうから。
●東京の村田女子『とぅらとぅらとぅらとぅらとぅらとぅららー』。演劇部の女子生徒達が、発表会に間に合わせる為に作品を考える。然し何をやっていいか分からない。この切羽詰った状況を、やけくその様な破茶滅茶な狂騒で描ききる。肉食女子の活力をこれでもかと見せ付けるパワー満点の刺激作。ただ、南関東大会で見た時より、ちょっと動きが上品になってた気がするな。「これでも女の子か!」と唖然とする様な、品をかなぐり捨てた大胆さが、ここでは控え気味になってなかったろうか。
●最後、宮崎の佐土原で『銀の雨』。女子高生に思いを寄せられながら、其れに応える事をせず大人になってしまった男。年をとってから彼女の切実な愛を思い返し、時を戻そうとする。そして過去行きの列車へ。過ぎてしまった青春への哀感を描いた作品で、かなりグッと来ました。笑い所も多い。ちょっと場面転換に時間がかかる点がマイナスかな。でも黒子を使って時間経過をあらわしていく趣向はかなりよかった。
●とりあえず私が見るのはここまで。二日間で十本。後は明日二校の上演がある。うち中央大付属は既に見ているので、合計十一本を観賞したことになる。前橋南だけ見られないのが残念だな。
●十一本のうちでは、矢張り弘前中央と甲府昭和が良く、三刀屋が其れに対抗する実力を見せたと云う感じ。この三校に他のどこかが絡んで、最優秀賞争いになる気がする。川之江、四日市あたりが好みだ。尤も常に意外な審査結果が出るものだから、今回もどうなるか分かんない。明日の夕方発表になる予定。
●今日の宮崎は結局降ったり已んだりだった。演劇見終わってから宮崎文化公園でジョギングするつもりだったのだけれど、雨でよした。昼は文化センター近くの蕎麦屋でそば、夜は県庁近くの鰻屋でうな重。菓子屋で「なんじゃこら大福」を買ったので此れから夜食に食べる。

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2010年8月 3日 (火)

高校演劇全国大会@宮崎 一日目

●本日より高校演劇の全国大会が宮崎市で開催されている。昨秋から今年念頭にかけて各地方ごとに選ばれてきた高校が、宮崎のメディキット県立文化センターでの上演を行うと云うもの。出場校は全部で12校。朝早く起きて飛行機で宮崎入りし、此れを観る。電車とタクシーを乗り継いで会場へ到着。何とか最初の上演校、三刀屋には間に合った。
●島根の三刀屋は、ここ五年で四回目の全国大会出場。全国屈指の「強豪」校だ。演じる『オニんぎょ』は、私は既に昨秋倉敷で行われた中国ブロック大会で観ている。子供たちが老婆の過去を解き明かしていく筋立てで、言葉遊びに満ちる。今回は鉄製の脚立などを組み合わせたセットがブロック大会とは異なった趣向。きっちり出来ていると云うでは一番かも知れない。
●ただ子供達の駄ギャグ的言葉遊びが、矢継ぎ早で、一応快調に聞こえ乍ら、話を進展させるどころか停滞を招いている気がしないでもないんだよな。自分は前年の『みなそこへいけ』に感動したクチだけに、そこらにやや物足りなさも感じるのであった。
●地元宮崎の妻高校。こちらは対照的に41年ぶりの全国大会出場。演目『トシドンの放課後』。此の作品は、この一年、中国ブロック大会、南関東大会とで観てきた有名な既成作。今回は不良生徒がそれほどワル過ぎず、生活指導室登校の生徒がさほど弱々しくもない、両者の差異が比較的少ない役作りが従来の高校に比べて変わっていたな。セットやら小道具の使い方やらに結構修正の余地があるように見受けられたけれど、真摯な取り組み具合が伺えるいいお芝居でした。しっかり会場を泣かせていたね。
●北海道鹿追高校の『平成21年度然別高等学校演劇部十勝支部演劇発表大会参加作品』は、口蹄疫問題の為出場を見合わせた鹿追高校の、DVD上映による参加。此れはなかなかの変化球。演劇発表大会で上演が間に合わなかった演劇部員が、舞台上で観客に向ってお詫びをする、そのお詫びで時間を持たせているうち、少しずつ何もない舞台上の空間で「演劇」を作り始めていく運びになっていく。自暴自棄の自虐ネタの様に見せて、結構演劇創造の本質を突いたところのある作品。一筋縄ではいかない。音声が聞き取りにくかったのが残念ではありました。
●山梨の甲府昭和『放課後の旅その他の旅』。自分の居場所を探して構内を旅することになった主人公の女子高生、いつまでたっても居場所を見つけ出せない。いつになっても帰宅時間のチャイムが鳴らない。此れは実は人生そのものを描いているような作品で、とても深い内容。繊細で高度に作り込まれた作品。演じる側も舞台上の雰囲気作りに相当気を配らなくてはならないだろうし、普通以上に客席の反応を測りながら演技していく必要がありそう。また南関東と宮崎とで客席の笑い所が違ったりしていて、大変だったろうな。それにしても此れはいい作品。
●本日最後、愛媛の川之江で『さよなら小宮くん』。家族の夜逃げで近々遠くへ行ってしまう小宮君の送別パーティー。然し其れは小宮くんと蒲生さんをくっつける為に企画されたもの。だった筈、なのだが、集まったメンバー夫々に思い人がいて、遂には色々入り乱れての狂騒に。相当ハイテンポでありながら、複雑に絡んだ人間関係の処理がしっかり出来た秀作コメディ。実際非常に受けてました。支離滅裂になりそうなところをそうさせてない、締めるところはきっちり締めているあたり、流石に力がある学校と云う印象だったな。
●まずは無事に五校の上演が終了。明日も五校観ます。

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2010年7月31日 (土)

二月から七月の間に観た映画

●今年は映画を見る本数を減らす覚悟でいて、実際あんまり見てません。二月から七月の半年で二十三本だけ。どの劇場で何がかかっているかを気にしなくて済む生活はなかなか楽なものです。
●二月に観たのは一本だけ。『涼宮ハルヒの消失』。アニメのくせにやたら尺を水増ししたような映画。昔のNHK少年ドラマシリーズによくあった様な、学園舞台のパラレルものだけど、後半、主人公の心の裡を語る長広舌がくどくてうんざり。
●三月は大阪アジアン映画祭で二本。中国の『紡績姑娘』は、紡績工場の女工が夫と息子を置いて旅に出、昔付き合っていた男と再会、思い出の海へいったりする場面がなかなか情感があって良かった。印度の『デーヴD』は恋愛娯楽映画。初恋の女性と後から恋人になる女性、二人とのお付き合いをする青年の話。色んな要素の入り混じった如何にも印度映画らしい作品。
●其れから六本木のフランス映画祭で六本。『オーケストラ!』は一種のお伽噺。昔の同志が再び集まって別の楽団になりすまし、海外公演を成功させる話。そうするには理由があり、其れが明かされつつ進むクライマックスの演奏シーンが感動的。気持ちのいい映画。他に『アンプロフェット』『旅立ち』『スフィンクス』『旅立ち』『リグレット』など観たが、中で断然素晴らしかったのが『ハデウェイヒ』。キリスト様命の少女、生身の人間など眼中にない。イエス様だけに此の身を許したい。という特異なキャラ設定もさることながら、彼女がイスラムの教義と出会い、宗教の垣根を越えた同一の精神高みに辿り着いて行く過程が見事だし、其れが原理主義と結びつき、やがてテロへ傾斜して行くドラマの流れも又見応え充分。何より静謐で冷静な語り口。オールナイトの最後、明け方に見たのだが大感激させられました。
●四月は遂に一本も観なかった。五月は三本。フィリピンの歴史的傑作と言われる『神のいない三年間』。日本軍に占領されていたフィリピンで、日本に加担していた青年。彼と彼がが恋した女性が戦況進むにつれ悲劇に見舞われて行く。途中まではところどころ幼稚な作りが気になったのだけど、後半きっちりした出来で、凄く緊迫した良く出来た映画になってました。成る程傑作とされるだけはある。フィルムセンターで観て、上映前に九州の学芸員のトークがあった。其の際心ない老人の野次があり、上映後もひと悶着さ。
●『書道ガールズ!!』は四国の川之江を舞台にした青春映画。和紙の町をアピールする為、大筆での書道パフォーマンス大会を企画、成功させようとする女子高生たち。ありがちな作りだったけど、話の展開などどうでもよく、実際のパフォーマンスの場面がなかなか興味深く盛り上がりを見せた。『春との旅』は秀作。主人公仲代達矢と其の兄弟たちとの久しぶりの邂逅、幾つかのエピソードを点綴するロードムービー。其等が結局彼の孫、春の境遇にも繋がって来る作りがなかなかいい。感動的な場面があるし何より演技陣が素晴らしい。部分的におかしな所がないでもないけど、人生観照のしっかり出来た大人の作品で、かなり好きです。
●六月。『パーマネント野ばら』。ラストに仕掛けあり。菅野さん良かった。『トロッコ』は芥川の原作を膨らませ、舞台を台湾に持っていった。然し子役嫌いな私には向いてない映画。そもそも台湾の義父を初めて訪ねるのに、孫をあんな浮浪児みたいな髪のまま連れて行く恥知らずな母親はなかろう。長男は押井守そっくりな顔だし、弟のぎゃあぎゃあ泣くのもうるさいし、観ていて途中でいやになった。『ワイルドバンチ』は午前十時の映画祭で見た。劇場で観たのは初めて。「信者」の多い映画だけど、私は其処まで肩入れしてません。然しウィリアム・ホールデンは渋くてかっこいい。アーネスト・ボーグナインもいいや。勿論ロバート・ライアンも。
●フィルムセンターのEU映画祭でスウェーデンの『パトリックは1.5歳』。ゲイのカップルが養子を貰う事になった。1.5歳と書類にあったから契約したら、何と書類の間違いで、15歳の問題児が来てしまう。男二人が訳あり少年を育てる羽目に。揉め事を起こしながらも結局は皆次第にうまくやっていく。まあ最後は予定調和のお話だけど、一応面白くは観られる。独逸のサイレント映画『巨人ゴーレム』。人間がちょっと大きめの着ぐるみを身につけて巨人ゴーレムを演じていて、今見るとコントのよう。然しアストロートの秘法で土人形にタマシイが宿る場面の特撮は、怪奇映画的魅力に溢れ心が昂ぶった。
●七月。『関東大震大火実況』と『関東大震災実況』。関東大震災直後の東京の街中を写しまくった記録映画。神保町あたりの業火の様子、焼け落ちた浅草十二階。勿論全編白黒映像だけど可成りの迫力。大正年間の東京の街の様子を見られるだけでも価値有りというもの。二編合わせて一時間半くらい。食い入る様に見てしまった。第二次大戦中の中国映画『田舎町の春』。田舎の旧家に嫁いだ嫁が主人公。夫は病弱。其の夫の友が訪ねて来るが、此れが妻の古い恋人。微妙に意識しあいながらの田舎生活。格別凄い映画じゃないけど、あの時代に此れだけのものを作っていた中国映画のレベルを知るにはいい映画でしょう。
●SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で三本。ノルウェーの『マジック・シルバー』は児童向けのファンタジー。昼と夜を作り出す山の妖精がいて、其の女の子が初めて麓の村まで降りて行く。其処に見つけた家で人間とトラブルに。下界に住む別の妖精種族も巻き込んで、トラブル解決の為の冒険に、って話。如何にも低予算な感じで物足りなさが残ったけど、子供向けには充分かも。イタリアの『やがて来たる者』は素晴らしかった。独逸軍が入り込んで来た村。村人はパルチザンとして対抗している。が、やがて独逸軍が一般の非戦闘員を無差別に虐殺し始める。其の殺戮の様子を失語症の少女の視点で描く。冷徹なタッチ、切れの良い演出と編集、そして素晴らしく美しい撮影。緊迫感に溢れた傑作だ。本当に良かった。日本の『未来の記録』って映画は、自閉症青年を立ち直らせようとする若い教育者の奮闘と苦悩を描く映画。ドキュメンタリー風の部分も有りながら、かなり凝った作り方、複雑な構成になっている。中盤以降は悪くないけど、出だし三十分くらいがひどく不出来。余分な力を抜いて、もうちょっと素直な流れの映画で作って良かったろうにな。
●八月もそんなに観るつもりないですよ。

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